「最後のひと葉」
作者:O. Henry
本名:William Sydney Porter
1862年アメリカ・ノースキャロライナ州に医者の子として生まれる。
小学校の教科書で出逢ったものですが、今なお非常に強烈な印象として記憶に残っています。
肺炎にかかったジョンシーが、
「蔦の蔓の葉の最後の一枚が落ちると、私もさよならするの…」
「傑作を描くのだ」と言いながら浴びるほどジンを飲み、
着手することなく四十年間過ごしてしまったベールマン老人。
そして翌朝…
煉瓦壁の上には、蔦の葉が一枚、まだはっきりと残っている。
一晩中、あれほど激しく雨風が荒れ狂ったというのに…
夕方になっても、更に翌朝になっても、
一枚の蔦の葉は、壁の上の蔓にしがみついている…
ジョンシーは、
「あの最後の一枚が何かの力で今でもあそこに残っているのは、
私がどんなに罪深かったかを私に教えるためなのね…」
そして、肺炎を乗り越えることになる。
ところが…
その日の午後、
ベールマン老人が肺炎で亡くなる…
靴も服もびしょびしょで、氷のように身体は冷え切っており、手のつけようがなかったらしい…
そして、原文を引用すると…
Look out the window, dear, at the last ivy leaf on the wall.
Didn’t you wonder why it never fluttered or moved when the wind blew ?
Ah, darling, it’s Behrman’s MASTERPIECE !
He painted it there the night that the last leaf fell …
#TheLastLeaf